ぴーちくぱーちく

うるさーーーい!

今日の料理

自分の母はわりかし料理上手だった、というか父親がいろんなものを食いたがった。父は夢で見た料理を食べたいとか言い出し、こんな感じのものだったと母に伝えて作らせたりしていた。こういう子供時代の細かいエピソードを大人になって思い出してみると、自分の父親は狂っているのじゃないかと思えるが、本題はそこではない。父が夢の中で食べたいと思った料理を母親が作り、僕がそれを子供の頃から食べて育ったというところがポイントだ。

父は夢で見た料理を「豚肉を、なんか赤いものと煮てた」と説明したらしい。母は豚肉と煮そうな赤いものをいろいろと考え、それはのちに「豚肉のみそ煮」と呼ばれるメニューになった。

材料:豚バラ肉のブロック、にんじん、こんにゃく、味噌、みりん、砂糖、醤油など
作り方:豚を1センチ角とかに切って、甘しょっぱく煮る

子供のころしょっちゅう食べていた気がするのだが、たぶん父の中で盛り上がった時期によく食べただけで、そんなに定番化したものでもないのだろう。自分の中でも「父が夢で見た料理」という情報だけが印象的で、味はさっぱり覚えていない。ただ、母に聞くと「豚肉のみそ煮」はいまでも作っているという。しかし父は固いものが食べにくくなってきたので、最近はスペアリブなどを使っているとのことだ。

なんだか最初は「思い出のあやふやさ」と「親の老化」そして「子供に引き継がれていく味」みたいな要素から、感動のエピソードみたいな日記にしたいと思っていたのだが、スペアリブって材料が出てきた瞬間「意外といいもん食ってんなー」みたいな印象しかなくなったのでチョキン、パチン、ストン。話はここでおーしまい。