ぴーちくぱーちく

うるさーーーい!

アニー・ホール

家の前の道路を使って、長なわとびをしている小学生くらいの男女。なわとびの片端を鉄柵に結びつけて、もう片端を男の子が持ち、女の子が入ってきやすいようにゆっくりと縄を回し始める。スピードがないぶん安定感に欠け、持ち上げられたロープは空中でたゆ…

のんびりとした空気の中をウイルス入りの風が吹き抜けていく

今年の冬は短かったように思う。12月のギリギリまであまり本格的な寒さを感じず、2月の後半には20度超えをする日が現れ、3月になって逆に雪の降る日があったりもしたが、全体的に見て凍えるような冬の雰囲気を味わう時間は短かった。暖かい日差しの中を隣の…

ズルをして得をすることよりも、自分がイヤなやつになってしまうことのほうが恐ろしい

富安陽子(著)/大庭賢哉 (イラスト) 「樹のことばと石の封印」 風のことばを聞きとる「風の耳」を持つ長女ユイ、過去や未来のできごとを視る「時の目」を持つ弟・タクミ、生き物の言葉を伝える「魂よせの口」を持つ妹・モエ、人間のパパと狐のママが結婚して…

それはすこし、死ぬことを考えることに似ていた

クラクラっとして、全身がだるさに支配される。なにもできない、なにもしたくないという脱力感を味わっていると、あんなに熱く火照っていた体がスーッと軽くなり、感覚領域が自分の外へと広がっていくような錯覚に襲われる。遠くに見える木の葉の色や、小屋…

瞳子

「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!!!」がほんそれ名言として時流を席巻しているけれど、自分は吉野朔実の「瞳子」で出てきた「好きなものが同じより、嫌いなものが同じほうがいいような気がするんだ」という言葉が忘れられない。もしかすると、この2…

メリクリ

2019年12月25日までのデスク風景。

ワワフラミンゴ「くも行き」を観て

ワワフラミンゴの公演「くも行き」を観てきた。 初日はアフタートークがついていて、トークゲストで来ていた本橋龍さん(ウンゲツィーファ)は「1時間以上あったのに、なにも思い出せない。なにもなかったなって思っちゃうのが逆にすごい」、山内晶さん(キ…

ディーンアンドデルーカのホットアップルサイダーが美味しかったんだ

みんなからSNSをやめて日記を書けと言われるので、短いものでもいいからやってみるかと思い、今日からちょっとメモ程度に始めてみることにした。 金曜から妻も息子もお腹を壊していて、自分だけ元気という週末。固形物を食べるとよくないからと2人は朝ごはん…

「アリスと蔵六」アニメ化記念今井哲也インタビュー

原稿だって書けるよ。コミックナタリーで「アリスと蔵六」テレビアニメ化記念のインタビュー記事を書きました。アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)作者: 今井哲也出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)発売日: 2014/04/11メディア: Kindle版この商品を…

僕と君の大切な話

僕と君の大切な話(2) (デザートコミックス)作者:ろびこ発売日: 2017/03/13メディア: Kindle版 美人なあまり近寄りがたいと評判の相沢さんと、普段は女子と口喧嘩ばかりしている東くん、接点などなさそうな2人が学校の中庭で仲睦まじく談笑をしている。カ…

おばけ道

おばけ道 (ヤングキングコミックス)作者: 小野寺浩二,石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2017/02/14メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る「ソレミテ それでも霊が見てみたい」では、おばけが見たくて見たくて心霊スポットに足を運…

「それでも町は廻っている」

それでも町は廻っている 16巻 (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2017/02/14メディア: コミックこの商品を含むブログ (11件) を見る商店街のおばあちゃんがやってる喫茶店でメイドをやってる女の子っていう、読み始…

ヲタクに恋は難しい

マンガ好きの女の子ということで、モデルの外川礼子さんを取材させてもらったことがある。最近読んでるマンガを尋ねたら、ちょうど彼女が持ってきていた「ヲタクに恋は難しい」をオススメされたのが去年の5月のころ。タイトルは知っていたのだけども、こうい…

デニッシュぽろぽろ

モノを食べるときはお皿の上で食べるよう息子に注意するのだけど、いくら言ってもあまり覚えてくれなくて、机や床にポロポロ食べこぼしまくる。土日の朝は近所のパン屋で焼きたてを買ってくることが多いのだけど、デニッシュをお皿の上で食べないと、これが…

おやつキングと駅スタンプノートとオランダ人とポケモン化粧品とマザーファッカー

おやつキング(http://oyatsuking.jp/)のクッキー。思わせぶりな耳をひっぱると、予想したよりたいしたことないことが起こる。 駅に置いてあるスタンプを捺す専用のノート。いつでもどこにでも持ち歩き、スタンプを見つけたら駆け寄る。鶯谷のスタンプは、…

売野機子「しあわせになりたい」

「クリスマスプレゼントなんていらない」「売野機子のハート・ビート」が連続刊行された売野機子さん。そういえば短編集って全部読んでいたっけ?と思い、書店でざっと見たところ1冊だけタイトルに覚えのない「しあわせになりたい」を見つけたので購入。表題…

閉店したゲームショップ「テレビっこ」の思い出

煌々と光る筐体のモニターに、タントアールのデモプレイ画面。コインを投入せず丸椅子に座りながら、店員に話しかける11歳の僕。餓狼伝説3はさ、キャラごとに隠し技を出すコマンドがあるんだ。知らない?店員はニヤっと笑うと「ナイショだぜ」と言って、矢印…

せっかく生まれてきたのに君と同じ楽しみができない

アンテナをビンビンに張り巡らせて面白いことを察知し続けて、なにひとつ取りこぼすことなくキャッチしたい。自分が面白いと思わないことすらも興味がある。自分が面白くないと感じるのと同じぐらいに、人が面白いと感じていることは事実だ。そこにはロジッ…

大事なお知らせ

僕はディズニーランドで売られているくまのダッフィーと、それを好きな人のことをあまり信用していない。

次の自己紹介

家に帰ってくると妙に雰囲気が暗い。もう夕暮れ時なのに電気が点いていないし、なんていうか、誰もいないときより余計に響く居心地の悪い静けさが玄関から廊下にかけて充満していた。ごくり、とつばを飲み込んで私は「おかあさん?」と暗がりに問いかける。…

俺の話を聞くのはあいつだけ

俺の話を聞くのはあいつだけ、つまんねえかもしれねえが、助かる/////////////////////////////////////////////////////////////////もう夜中だというのに、この公園では派手な騒音が鳴り響いている。あちらこちらから奇声とかするし、酒飲んで酔っ払ってる…

きょうのご馳走「肉蒸し」

僕の母親は料理が上手だった。というのも母の実家は旅館を営んでいた時期があり、その味をきちんと継承した料理を作ってくれたので、普段の食事から少し手の込んだものなんかが出てきがちだったのだ。結婚してから「あれが食べたいなー」なんて実家で食べて…

今日の料理

自分の母はわりかし料理上手だった、というか父親がいろんなものを食いたがった。父は夢で見た料理を食べたいとか言い出し、こんな感じのものだったと母に伝えて作らせたりしていた。こういう子供時代の細かいエピソードを大人になって思い出してみると、自…

あたしこのパイ嫌いなのよね

落ち着こう、こんなときはゆっくり数を数えればいい。小さな子が階段を「いち、に、いち、に」と上がるみたいに、簡単なことをひとつずつ積み重ねればあっという間。いち、に、いち、に。さあ用意しておいた、あの言葉を言おう。なるべくクールに決めるのよ…

ごらん、その中をいくつも魚が泳いでいる

2月15日(土) 朝:フレンチトーストとスープ(+パン屋でホットサンドとカフェオレをつまみぐい) 昼:うどん 夜:餃子、サラダ、スープ目が覚めてすぐ「朝ごはんはフレンチトーストだ」と思い、妻と子を起こさないよう布団を出て、こっそり卵と砂糖と牛乳…

きれいな言葉で伝えたい

読んでいる本や見ているアニメのこと、人と交わした面白い話や、作った料理の出来栄えとレシピについて、それから初めて出かけた町の景色、最近は夜にお酒を飲むこと、子供と遊ぶ時間とひとりの時間の違い、そういった日常の瑣末な出来事を革新的でほかには…